- 作者: 曽我部雄樹,佐納康治
- 出版社/メーカー: 秀和システム
- 発売日: 2009/02
- メディア: 単行本
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まず第一に、これはJavaの本ではありません。対象はプログラム言語にまったく触れた事の無い方のようです。Javaに関する解説は殆ど見られず、こう記述すればこう動きますと言う内容に終始します。最後まで読んでも、Javaを学んだとは到底言えないレベルです。と言うかJavaである必要がありません。変数、配列、分岐、繰り返しの解説が全てなので、寧ろスクリプト言語のほうが、これらを学ぶには向いていると思います。
他の本であまり見られない点として、記述ミス例がそれぞれの例で見開きいっぱいに挙げられています。私もプログラムを始めた頃は、変数名を変えてみたり空白を入れてみたり、こう書いたらどうなるのだろうか、これがどうして動かないのだろうか、と悩んだこともあります。どうしても動かなくて、動いている別のソースを丸々コピーして書き直した事もあります。それらの間違えやすい例を複数パターン挙げられているので、間違っている点が発見しやすいかもしれません。
冒頭で書いたような、プログラム言語にまったく触れた事の無い方が、何かの拍子にJavaを使うことになった場合には良いかも知れません。