Kindleアプリの入れ替えで一括解除しようとしたら間違えて削除してしまった間抜けの記録
買ったコンテンツを間違えて消しちゃって、サポートに問い合わせたけどごく一部しか復元できず、再購入するしかなくなりました。その一部始終を記録しておきます。
私のKindle事情
MacのKindleアプリは「Kindle for Mac」とかで、長らく出来がイマイチなものでした。先日、iOSやKindle端末と似たような体験ができる新しいアプリがリリースされました。いまだ不慣れなため痒いところがかけないため新しいアプリの評価は私の中で定まっていませんが、いい方向に行くことを祈っています。
私が現在Kindleを見るのに使用している端末は以下です。
- Mac
- iPhone X
- Fire HD 8 タブレット - 8インチHD ディスプレイ 32GB ブラック (2022年発売)
- 【初登場】Kindle Scribe キンドル スクライブ (64GB) 10.2インチディスプレイ Kindle史上初の手書き入力機能搭載 プレミアムペン付き
- Kindle Paperwhite シグニチャー エディション (32GB) 6.8インチディスプレイ ワイヤレス充電対応 明るさ自動調節機能つき 広告なし ブラック
- (paperwhiteで持ってるのはだいぶ古いマンガモデル)
Fire HD8はカラーで読みたい時、マンガも最近カラー多いしこっちかな。Kindle Scribeは白黒でよくて大きい画面で手書きでメモを書きたい時。paperwhiteはもう古いし壊れてもいいやと風呂とかで雑に使ってます。
経緯説明
今回の新しいアプリを入れ、早速使ってみようとダウンロード……
ん?Kindleってダウンロード数の制限あったんだ。端末によってダウンロードする本が違うからか知りませんでした。
でKindleアプリを確認してみようと コンテンツと端末の管理の「デバイスにインストールされているAmazonアプリ」から見ると、なんか「XXXXさんの Kindle for Mac 3」「XXXXさんの Kindle for Mac 4」とか複数並んでる。手元のアプリを起動すると「XXXXさんの Kindle for Mac 4」とタイトルに表示されているんだけど、4でダウンロードしていないっぽい本もアプリには入っている。どうも3であり4であるっぽい。なんだこれ。これも今まで気づいてなかった。
とりあえずKindle for Macのダウンロード済み全部をローカルから消しちゃっていいか……とアプリを操作するのだけど、Shiftとか装飾キー押しながらでも複数選択できない。これだからKindle for Macアプリはダメなんだ……(新しいKindleアプリでも複数選択の方法わかってないけど、iPhoneやタブレットのだと長押しで選べるんだよね。)
一冊ずつ削除するのも面倒なので、Web画面のコンテンツ管理からなら一括で消せるよなーと期待して……
(実際は端末一覧から「デバイスのコンテンツを見る」とかやるとそのデバイスにダウンロードされてるコンテンツの一覧が見える。んだけど端末名を変えたらでてこなくなった。なんだこれ……)
「4デバイス」となってるところをクリックしたり、「デバイスからの配信または削除」ボタンから対象を選んだら削除できるんだけど、クリック回数は多い。 求めている一括ではない。
でチェックボックスがあるから「これで一括できそうだなー」と
したらダイアログでました。
ここで止まるべきだった。(スクショのために撮り直したので3冊になってますが、実際は30冊弱だったと思う)
この時の私はたぶん「端末のコンテンツから開いたのでデバイスだけに閉じたもの」と認識してたと思います。で「なんか翻訳変なのかな」と勘違いしました。一括で消せそうな方法これしかないって言う確証バイアスもあったと思います。
と言うことで「はい、完全に削除します」をやっちゃったんですね。やっちゃいましたね。消えました。
復旧をサポートにお願いしてみる
どうもサポートに問い合わせたら復旧できるらしいので、聞いてみました。
- 私: 30分くらい前に操作間違ってコンテンツ自体を削除してしまいました。復元可能でしょうか?
- 相手: 可能です。注文番号を教えてください。
- 私: 一括操作したので注文番号がわかりません。
- 相手: 専門家に繋ぐのでしばらくお待ちくださいませ。
(実際はもう少し長い文章)
あ、復旧できるんだ。よかった。としばらく待ちぼうけ……してても仕方ないので、なんとか対象わからないかとゴニョゴニョしてました。(後述)
待つこと1時間20分(この間なんの反応もないんですよね。切れてるんじゃ?とか疑ったし、途中でウィンドウ閉じちゃったりしたらこれどうなるんだろな。)、反応がありました。
- 相手: お待たせしました。復旧可能ですが、1年以内に注文したものに限ります。注文番号を教えてください。
- 私: (注文番号わからんってのは引き継げてないのか。チャットの上にあるけどなぁ。まぁわかったからいいけど。1年以内?え、ってことは……)これとこれになります
- 相手: 復旧しました。ご確認ください。
- 私: 確認できました。ありがとうございます。
と言うことで
2冊だけ復元できました。やったね!
そして少なくとも15冊、購入時の金額で45,522円が消えました。辛い。
つい先日こう言うこと言ったんですが、買い直すか正直迷う。
これらは復元できない=1年以上前に買ったものでダウンロード済みなので、「読んだ上でもう一度読み直すかもって思ってたもの」なんですよね。なので読んでないわけではないからいいかと思う一方、読み直そうと思ってたわけで。
でもこの辺はよく紹介や引用するし、再購入かな……
PMBOKは新しい版を買えばいいや。Refactoringは原著でどうかいてるんだろってニュアンス確認のためだったけど、もういいかな。
達人プログラマー第2版は「表紙かっけー」で買ったけど、Kindleだと表紙目に入らないから物理で買いなおそっと。
他は読み直したいと思ったらその都度買うことにする。
……はぁ。
ではみなさん、私みたいなことにならないように、 ダイアログは読みましょう (普段から「ログ読みましょう」「ダイアログのメッセージ読みましょう」って言ってる側の私だけど、人間疲れてるとガード下がるよ。なんか最近ガード甘い気がする。)。
アプリの入れ替えで制限に引っかかった時に削除したくなると思うけど、一括コンテンツダウンロード削除の適切な手順は、おそらくアプリの「登録の解除」です。
コンテンツの方は触らないように。以上。
おまけ:注文番号の確認方法
Kindle for Macのローカルコンテンツはコンテンツフォルダにダウンロードされているんですよね。デフォルトでは ~/Library/Application Support/Kindle/My Kindle Content
のようです。
で、Time machine使っているので、ダウンロードしていたものはここに入っているはずです。Time machineの内容をデフォルトのFinderで開くと非表示ファイルになっているので見えませんが、Finderの設定を変えたりコマンドでならみれます。
なので現時点のコンテンツフォルダと、削除する直前のコンテンツフォルダのdiffをとれば、手元で消えたものはわかります。 Amazonのサイト上で消してしまったものがすべてここに入っているかに不安があります(「Kindle for Mac 3」と認識されているが、アプリ自身は「Kindle for Mac 4」主張してる。ほんとよくわからない。AppStoreで入れたりAmazonからアプリ購入したりなんかいろんな入れ方してしまった記憶がうっすらあるんですよね。)が、消えていることだけは事実。
でこのコンテンツフォルダの中のファイル名が商品番号っぽいものを使用した {商品番号}_EBOK
で、どっかでみた番号体系だなー確かAmazonのURLだっけこれーと当たりをつけて開いて、ヒット。たとえば消えてしまった「実践ドメイン駆動設計」はコンテンツフォルダでは B00UX9VJGW_EBOK
で、これをAmazonのURLにつっこめば https://www.amazon.co.jp/dp/B00UX9VJGW
になります。
これを元にコンテンツフォルダの名前→URL→商品名→注文履歴検索で注文番号を特定できることがわかりました。
なお注文履歴検索に B00UX9VJGW
などの商品番号を入れてもでてきます。
これで消えている21冊の注文番号は特定できました。21冊のうち4冊はprimeやアプリから削除したものだったので、コンテンツには残っていたため、17冊が消滅したものになります。
Amazonで買ったものって商品画面で「購入済みです」ってなるんですが、削除してしまったものはこの表示が出てこなくなります。商品画面の購入済みが購入履歴と紐づいているのはわかりますが、Kindleの保持してるコンテンツって購入履歴と紐づいているデータモデルなんだなぁとかわかって、ちょっと面白かったです。このデータモデルはなんか微妙な気がするけど、なんか事情があるんだろね。