日々常々

ふつうのプログラマがあたりまえにしたいこと。

JAWS-UG Osaka勉強会に行って来ました

JAWS-UG Osaka勉強会 第1回に行って洗脳されてきました。AWSいいよAWS
http://atnd.org/events/12822

第1回と言うことと豪華キャストの影響もあってか、告知即埋まった感じでした。タイミングよかったです。そんなタイミングがよかったので、当日に熱を出してても頭痛が酷くても行かないわけにはいきません。開始1時間前まで寝込んでました。何とか家を出て、駅まで歩いて、忘れ物に気付いて取りに戻ってダッシュして、乗り換えのタイミングが合わなくて遅刻しない為に、本町から堺筋本町までまた走る事になりました。この辺りから体調不良とかどうでもよくなってました。脱線しすぎた。

さて内容。若干変更はありましたが大枠はタイムテーブルの通り。玉川さんとJeffさんによるAWS概要と新サービス、それらのデモ。休憩挟んでLT、全て刺激的でした。

まずはAWSの基本的な紹介。

資料自体はUst等で既に見たことがあるものです。ですが、やはり直接話されているのを聞くとネット中継とは違う印象を受けます。変な表現になりますが、叩き売りに「買った!」と言ってしまいそうな感じになりました。今の私なら「AWS使わないとかありえねーっしょ」とか平気で言えます。

次に新しいサービスの紹介。

発表はJeffさんで、英語で行われました。何とか聞き取れ、る…よ?くらいの怪しげな私の英語力ですが、玉川さんが即翻訳して下さったので、大丈夫大丈夫。所々に補足もしてくれたのもよかったです。AWSは日進月歩を地で行くように次々とサービスを出してくるので、「少し前に聞いたからそんなに変わってないだろう」と思っているとあっさり置いていかれます。エバンジェリストの方々も大変ですねー。この辺は嬉しい悲鳴となるのでしょうか。一通りのアップデート情報をお話いただいた後で、玉川さんによる実演が行われました。こうして即実演できるのもクラウドたる所以でしょうか。

S3 (Simple Storage Service)

S3自体は前からあるものですね。「1オブジェクトのサイズ 5GB までだったけど、少ないって言われたから 5TB に増やしたよ!」と言う内容でした。正直現実感がありません。巨大オブジェクトを送る時は HDD を直接送って突っ込むってのも出来るらしいです。勿論配送量はAmazon持ち……ってこれ日本でも出来るんでしょうか。特に実演はありませんでした。「5TGのオブジェクトが格納出来ました」なんて実演されてもなかなか微妙そうですしね。容量以外では S3 上でstaticなページが動かせるようになったりしました。もはや単なる安全なストレージってだけでは無いのです。

Rute53

名前解決するものらしい。DNSみたいなもの?よく判りません。AWSでやる必要があるってことは、内部での名前解決に使ったりするのでしょうか。聞いてもよく判りませんでしたが、玉川さんのブログを見たら判った気になりました。

Elastic Beanstalk

GAEに代表されるようなPaaS…のようなもの。Javaな人間としては注目するものです。コードをアップロードしたらそれだけでWebアプリケーションが動くと言うもの。内容はブログを読んでいたので知っているのですが、その実演を目の前でされるとなかなか圧巻です。なんていっても操作がアップロードだけなので実演としても見せるべきところがありません(苦笑)…コホン。これの凄い所は AWS を素直に使っている所。勝手に設定してくれるってだけで、普通に EC2 も ELB も使っているので後から設定変更が可能です。手軽に始められるくせに制約が無い。通常こういう手軽なのってのは、それで始めると設定が変えられなかったり、面倒だったりするのですが、見る限りなさそうでした。…というか判らずゴチャゴチャ設定するよりも良い様にしてくれるかもしれん。

Andoroid & iOS SDK

これも凄い。AWSを使ったネイティブアプリが作れる、みたい? AWSのリソースを直接使えると言う事で、ApplicationServerを作らなくてもインターネットを介したサービスが作れててしまう、と言う感じの紹介でした。手軽にリソースを使用したアプリを作れるのは魅力、なのかも知れないです。

SimpleEmailService

AWS からEmailが送信できるようになったとか。今までは外部にメールサーバーをたてる必要があったりで少々手間だったけれども、大量メール送信に実績のあるAmazonがその辺しっかりしたものを提供しますよーって感じ。とは言え最初から無制限にバリバリ送れるわけでもなく、当然の従量課金とリミット付き。使用者の状況を見て悪質な送信者じゃなければ徐々に上限が広がっていく感じらしいです。これはこれでいいのかもしれませんが、他サービスから乗り換える(既に十分送信対象が存在する)場合とかを考えると微妙な制限な気もしなくはありません。なお、EC2から送る場合は、1日2,000通まで無料らしいです。と言うことは外からも使えると言う事ですかね。

AmazonCloudWatch

使用状況とかを監視するサービスで、アラームを上げたりもできるものです。今までもこれはあったんだけど、5分間隔の監視が無料になりました。この辺りは使っていないとピンとか無い所ですが、監視出来るってのは安心材料になりますね。

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以下、LTが続きます。

メモ

  • 要求にリニアに対応できるAWSは凄い。
  • microインスタンスにパフォーマンスを求めてはいけない。
    • microインスタンスのCPUは特殊で制限付き。
    • 短時間(ミリ秒単位?)で処理できる量に制限がある。
    • だから1表示で複数要求が飛ぶようなサイトには向かない。
    • この辺はClowdFrontで対応すると良い。
  • AWSを使ったサービスもあるみたい。
    • AWSを使っている事自体が売りになっている?

特に面白かったのは "AWS で聞きたいあれこれ" でした。実際にAWSを使っている上で気になること等を会場とエバンジェリストのお二方に聞くという内容。これだけで30分枠あっても良いと感じられる、会場にマッチした技有りの発表でした。判らないなりに聞いていたのですが、いざ使うとなると「あーこれの事かー」なんて思ったりするものもちらほら。

最後に質問タイム。最も印象的だったのは「AWSの開発速度は何故こんなに早いのか」への「AWSを使い放題だから」です。勿論開発チームのスタイル等も色々と挙げられていましたし、そういった要因もあるのでしょうが、面白くて印象的で売りになる素敵な回答だと思いました。


体調不良も有り、懇親会へは不参加。ちょっと残念でしたけど仕方ないです。懇親会でももっと突っ込んだ話が出たんだろうなーと悔やみながらも、少々無理してでも参加してよかったなと思いました。