日々常々

ふつうのプログラマがあたりまえにしたいこと。

高速道路値下げへのバッシングが開始した模様

http://sankei.jp.msn.com/life/trend/090412/trd0904120801001-n1.htm
話にならないです。
前半にあるJR西日本の不満は共感できますが、乗客の落ち込みは高速との競合よりも景気が原因だと思います。航路は知りませんが、高速と完全に併走しているならフェリーは厳しいでしょうね。その航路が有る理由が疑問になりますし。

東京−名古屋間を走る大型トレーラー運転手の男性(54)は、(中略)「われわれも1円でも安く乗りたいのに不公平感が強すぎる。貨物に適用されると仕事も増えるだろうし、景気もよくなると思う」と訴える。

貨物の高速利用料が減ったら仕事が増える、と言うのが繋がりません。運ぶものは様々あるでしょうが、少なくとも通販等の宅配は目に見えて送料が減らない事には意味が無いでしょうし、減った分の高速利用料を品数で分配したら僅かだと思います。一回で一つしか運べないようなものなら大きく変わるでしょうけれども、運ぶものの価格と比べると微々たるものの気もします。
準備運動はここまで、本番はここからです。

ETC搭載に際し、予期せぬ事態も利用者の不満を生んだ。高速道路交流推進財団は値下げにあわせて1台5250円の助成を行ったが、希望者の殺到で品薄の販売店が続出し、取り付けが間に合わないケースも出たためだ。

販売店が敏感でなかったというのも大きいでしょうが、マスメディアが報道を怠った責任は無いのですかね。私の周囲ではETCの助成金は施行されるまで知らない人が大半でしたし、休日以外は全く値下げがないと思ってる人が多かったです。

箱根旅行前に取り付けようとしたが順番待ちで間に合わなかったという男性(68)は「同じ車なのに納得がいかない。こういう事態になることは容易に想像できたはず」。

想像出来ていたなら予約して置けば良かったと思います。

以下交通量が増えた減ったと並べているが、最終的には余り増えていないから効果は無いという記事になっている。景気の影響はどこへ行きましたか。増えたが去年は悪天候で少なかったとか書いていますが、天気より景気のが大きいのではないでしょうか。
そもそもたいして渋滞にならないと言うのは、ETCの渋滞解消能力が発揮されているからだとも考えられますよね。

高速道路問題を考える会事務局の渡邊壽大さんは「50%の値下げをすると交通量は100%伸びなければペイしない。失敗はやる前から目に見えていたはず。単なる選挙対策だったのでは。目先にとらわれると本質を見逃す」と警鐘を鳴らす。

高速道路問題を考える会、何だろうと検索するとhttp://www.tollroad.org/に行き着きました。『高速道路料金の「1,000円で走り放題」,「無料化」に反対する』事を目的として設立された会のようです。目先の利益しか見えていない典型であって、確かに高速道路会社の高速利用料として得られる金額は、半額にしたら倍でなければならないでしょう。ですが、この意見に無理がある事は言うまでも有りません。半額にして交通量が倍になるのならば、高速道路会社が自らやるのではないでしょうか。収入は通行料だけではないのですから。この方が目先の利益にとらわれて警鐘を鳴らしているだけと断じることが出来てしまいます。