日々常々

ふつうのプログラマがあたりまえにしたいこと。

やさしいJava

やさしいJava 第3版 (やさしいシリーズ)

やさしいJava 第3版 (やさしいシリーズ)

今日の立ち読み。
私自身第2版を入門書とした経緯が有り、判りやすかった記憶があるのですが、今となって読み返すと微妙というのが本音です。オーバーロードを指してこのようなものを多態性と言う、とか判った気にさせて流してしまっている所が散見されます。多くの誤解の根源は初心者への解説を端折った結果なのかもしれないと思ったり。でも流してる項目も詳しく解説するとそれだけで一冊の本が出来るって物だから厄介ですね。終着点をアプレットにしている点もマイナスです。2005年9月の改定なのに中身はまだJava1.4以前にも拘らず、この本ではJava1.5を使用していますとしているので余計に性質が悪いです。
殆どこの本だけでSJC-P(Sun Certified Programmer for the Java 2 Platform 1.4)は取得できましたが、Javaプログラマの入門としてならば、これだけで満足されると困る水準です。やはり読み終えてからもう一冊か二冊読んで、この本で得たあやふやに誤っている部分を矯正して欲しいものです。会社で推薦するなら、二冊セットくらいで薦めるべきでしょう。
趣味の入門としては良書。ただしこの本だけで何か出来るわけではありません。職業の入門書としては微妙。入門の入門レベル。そんな感じです。