日々常々

ふつうのプログラマがあたりまえにしたいこと。

Java Developer Workshopに行ってみた

東京勉強会ツアーしてきました。 - 日々常々

5/19(木)に行われた Java Developer Workshop に参加してきました。そこそこ大きなイベントなハズなのに、話しても殆どの方が知らないと言う状態…やはりクラスタが違うんでしょうか。
対象は「Java開発者(主にデスクトップ/組み込み分野に興味がある方)」とあるように、普段Webで基幹系業務アプリなんて作ってる私なんて対象外もいいところ。そしてOracleのセミナーの例に漏れず、会社内である程度地位を持って提案等を行える方を対象としている感じ。末端の一技術者としては若干肩身が狭かったりもしますが、そんなもんだろうって思ってたのでダメージは少なかったです。

Java 7, Java ME, and Embedded Java, Today and Tomorrow

基調講演はJavaのこれまでとこれからのお話。同時通訳で各席に無線ヘッドホンが配られていて、聞きたい人はそれで聞けって感じでした。最初のほうはそのまま聞いていたのですが、少しずつ追いつけなくなっていったので大人しく日本語で聞くことにしました。英語では言ってるのに省略された気がする所もあったようななかったようなで、ちょっと勿体無い気もしました。難なく聞きこなせるようにならねば…。
さて内容をざっくりまとめると「Sunにはお金が無かったけどOracleはあるから大丈夫!」でした。ざっくりすぎる。Javaの関心が低下傾向にあるとか、でも求人は多いとか、その辺はJJUG CCCの基調講演で触れていたのと同じような内容。あとはHotRockit作るよとか、Javaコミュニティの再構成を考えてるとか、Java8,9+もどんどん出るからよろしく!とかそんな感じ。
そして組み込みを対象にしてるので Oracle Java Embedded Client とかの話もされてました。むしろこっちがメインなんですが正直チンプンカンプンでした。何しに行ったんだ。

Java FX 2.0 による次世代アプリケーション開発

個人的には一番面白かったです。JavaFXも普段使ってるとは言い難いのですが、やってる事が想像つくからなんでしょうかね。サンプルを元にJavaFXのざっくりした説明、このサンプルもJJUG CCCで桜庭さんが見せてくれたのと同じもの、つまり 本日公開されたばかりのβ版に入っているものです。これがデスクトップで動くのか、と。
JavaFX2.0で目指すところは「言語非依存のRIAプラットフォーム」と言う事で、JavaAPIになったために全てのJVM言語がセカンダリ言語になります。こう聞くとそう悪い事じゃない気がしてくるのは最近Groovyに毒されてるせいでしょうかね…。
Windows/x86は最初のターゲットって事らしいです。状況に応じてモバイル、MacLinuxに拡げるけれど、まずWindowsデスクトップにフォーカスする…なんか少し残念ですが、リソースの都合なんでしょうね。早めに拡がってくれることを期待するしかありません。正直Windowsでしか動かないなら、MS系やったほうがいい気もしますし…。
機能はいろいろありますが、Webkitベースのブラウザが埋め込まれたのは面白いところで、JavaからDOM操作できるって聞くと夢が広がらないでもないです。後はCSSサポートもちょっと面白い気がしました。
その後はデモとか実装方法とか。実装のところで前述のJVM言語の具体例が出て、GroovyやScalaを使ったサンプルコードも出てきました。あとデモではTwitterハッシュタグ検索した結果を一つ一つバラバラにデスクトップ上にふわふわ表示する*1なんてこともしていて、ちょっと欲しくなりました。


ここまでで個人的にメインは終わり。あ、昼食として参加者全員に弁当が配られました。貧乏旅行なんでタダ飯最高です。以降はざっと…そもそも「Javaって組み込みに使ってたりするんだ?」とかそんな段階なので基礎知識がごっそり抜けてるのを感じながら聞いてました。多分組み込みやってる方にはもっと面白く感じたんでしょう…ううむ。

  • NetBeans 7.0 最新バージョン徹底活用
    • NetBeansはJava7書く時にチラチラ使ってるくらいですが、そんな状態でも特に目新しくもなく。
    • 6.9との違いとか言われても7Betaから使ってるからわからないわけで…。
  • OSGi概要と最新情報
    • OSGiってナニ?」状態だったのでフーンとは思ったのですが…そこまで。
  • はじめよう!Blu-ray Javaプログラミング
    • この辺Javaでやってんだなーとポカーンとしてました。
    • それよりコ○ンの続きが気になってしまった…。
  • Java+Ricoh: Create, Share, and Think as one.

振り返ってみても場違いだった気がします。あとアンケートが「貴社のビジネスにお役に立ちましたでしょうか?」とかになっていて、全項目がそんな感じなものだから、所属会社を考えて素直に全部答えると「役に立たなかった」にしかならないわけで…でもOracleもビジネスでやってるんだからこういう聞き方になりますよね。個人的には興味深かったと表現したいところなのですけれども。冗談抜きに組み込みでJavaを使うとか、想像すらしてなかったです。

*1:文字で書いても伝わんないだろうなぁ…